ピノ・ノワール

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自信について

自信ってなんだろう

よく指導者は選手に自信を持て!と指導します。が、そもそも自信というのは目に見えないもので曖昧なイメージが強いです。

根拠のない自信をもて!?

根拠が無くて良いから自信を持った方が良いと聞きますが、これはどうなんでしょう。自信は自分を信じると書きますが、自分を信じる根拠がないのに自分を信じることは難しいように思います。ここから考えられることは、自己分析のハードルは高いということで、それが小学生年代になればより深く自分のことを分析できる選手はとても少なかなるのではないでしょうか。

自信のきっかけを作ってあげよう

小学生年代では自信を持つのが難しいのであれば、自己分析を手伝ってあげるのはどうでしょうか。どんな選手でも特徴があり、個性があり、そして弱点がありますので発達段階に合わせて指導して行くべきだと考えます。例えばトラップについて考えると

  • ボールコントロールの精度
  • 体の向き
  • プレーの連続性を考えているか
  • 色々な部位で出来るか
  • プレッシャーの有無でどう変わるか

などがあると思います。そもそもボールコントロールが怪しい選手に頭ごなしにしっかりやれ!とか同じ指導をしても効果は薄いし自信はつかないでしょう。

ではどうするかと言うと、やはり"褒める"ということではないでしょうか。褒められて嫌な選手は少なく、選手が嫌がる多くのパターンは褒めるポイントがズレていることやあからさまでバカにされていると感じるような褒め方をされた時です。トラップであれば、偶然でも良いプレーであれば褒め、特にどこが良いのかまで伝えられれば次も頑張ろうと思うでしょう。大学で教職の講義で"ほめ言葉のシャワー"というフレーズを聞いて、これは良いなと思いました。

褒めることをためらわない

よく、褒めすぎると調子に乗って伸びないということを聞きますが、それは指導者の指導力不足で、選手に与えるテーマが低すぎたり、サッカーへの理解が指導者よりも超えてしまった場合に起きると思われます。そのため指導者は選手以上にサッカーや選手自身を理解しなければならないと思います。そのためには、選手や他のコーチとよく話すことや色々な媒体を通して情報を収集することが良く、私はfootbalistaで戦術解説を読んでいます。戦術に関してはまた書きます。

指導者のコミュ力

コミュニケーション力=コミュ力は指導者にとって不可欠なのは想像がつくと思いますが、私は特にコミュニケーションが双方向であることに注目しています。何かを理解するというのは日進月歩のように見えて実は穴だらけなもので、それを埋めるのが自分の言葉だったり指導者の言葉だと思います。優れた選手は自分の意見を自分の言葉で説明できますが、そもそも言葉を知っていなければ説明できず、その言葉は自分で産み出した言葉ではなく、どこからか引っ張ってきた言葉です。つまり、何かを理解するためには他人と話をするというプロセスはとても重要であると考えます。

自信についてのまとめ

自信をつけるためにはまずは指導者が適切に褒めることが重要であり、また選手と議論をしてプレーの理解度を高めることがさらなる自信へと繋がります。コーチの指導はつまるところは、褒めることと選手の理解を助けるために話し相手に積極的になっていくことだと思います。指導者が喋りすぎたり、練習メニューが複雑怪奇になってボールコントロールなどの基礎が疎かになったりすることは良く見かけられますが、私はそれよりも試合形式に近い練習を多くして、練習テーマの中身だったり、どう褒めるかや選手とどのような議論をするかを考えています。