ピノ・ノワール

地元で小学生サッカーのコーチしてます!Tottenham hotspurファン。Twitterもよろしくー。

フットサルとサッカー

フットサルと小学生年代

小学生年代を指導していると、サッカーとフットサルを一緒にやっているチームは多くあると思います。ただ、私の指導している地域におけるフットサルはサッカーの延長線上にあり、チョンドン(キックインで転がして、シュートを打つ作戦)をしているくらいで、チョンドンについても市内大会レベルでは確かに有効で、背の低いキーパーやDFが相手にいると狙い目にはなります。

それでいいの…?

しかし、それは果たして小学生年代でやらなければならない内容なのでしょうか…?結局サッカーの延長線上にしかなく、フットサルをする必要があまりあるとは思えないし、勝利至上主義的です。プレーに関与しているのはシュートを打つ選手しかほぼいません。

サッカーでもそうですが、組織的でないチームは縦に速いサッカーとはまた違う、ほぼ無謀なロングボールを蹴って追いかけるサッカーをしがちです。なぜなら、相手陣地に入る術がそれしかないからです。後ろからショートパスで繋ぐ方法や適切な配置を意識した上でのロングボールでの組み立てなどとは違う、チームとしてのチャレンジがない、個人としてもそのチームでしか通用しないサッカーとあえて言いきります。そんなサッカーをする小学生のチームはごまんとあります。

フットサルにはフットサルの良さがある

あくまで主観ですが、サッカーをやっている選手がフットサルをするメリットは、"崩す"ことを学ぶことだと思います。前述の無謀なロングボール戦術やチョンドンを使わなくても、縦40メートルくらいのスペースであれば簡単に相手の陣地に入ることはできるし、そこからゴールに迫る方法、つまり"崩し方"は無限にあります。

ダイゴナル、パラレラ、旋回…

サッカー雑誌等を読んでいる人には馴染み深いダイゴナルランなどはフットサルではよく使われているようです。サッカーより踏み込んでいるのはダイゴナルを組織的に行う、つまりチーム戦術であるということがフットサルがサッカーよりも戦術的なところだと思います。詳細は別記事で投稿しますが、簡単に言えばスペースの使い方とタイミングが重要になってきます。

戦術嫌いな指導者との戦い

フットサルにおいてダイゴナルやパラレラなどは確かにチーム内で決まりごとを守らなければ成立しない戦術です。動きが決まっていて、それが面白くないと感じる選手や指導者もいると思います。もしかしたらイマジネーションが無くなる…と愚痴られるかもしれません。

ではサッカーにおけるイマジネーションは何にあたるのでしょう。幻想的なパスやドリブルなどの個人プレーなどでしょうか?

私はそうは思いません、確かに幻想的なプレーは創造的に見えますが、それを実行するためにはチーム内でのビジョンの共有は必須になりますし、1人の創造的(かもしれない)な選手だけではサッカーは成り立ちません。

イマジネーションは予測のもとにある

イマジネーションなプレーとは、ボール、味方、相手との相互的なプレーだと私は考えます。相手を観察して相手を誘導したり、味方の特性やチーム原則があるからこそ、次の予測が立ち、良いプレーができます。即興的なプレーも相手との立ち位置や味方の動き出しがあり、それをフェイクに使えるからできることです。

フットサルとサッカーの関係…

少し話が逸れましたが、チーム戦術を簡単に練習できて、ボールを触る回数も多いフットサルはサッカーをする小学生年代にもかなり有効だと思います。ただフットサルをするのではなく、ダイゴナルやパラレラなどの簡単なチーム戦術や、チャレンジアンドカバーなどのサッカーでも通じるような取り組みを少しでも取り入れるチームが増えたらいいなぁ…と思いました。